【株式会社クリティカルヒット】受注からキャンペーン開始のリードタイムが4週間→5営業日に大幅短縮の秘訣
ツイートする
シェアする
Dashcombだけではなく、Dashcombの技術をベースにしたSaaSシステム「SynCrew」を運営中のクリティカルヒット社。今回は代表の武田さんに、事業開発視点でのDashcomb活用及び事業成長についてお話をうかがいました。
株式会社クリティカルヒット
企業規模
スタートアップ(<100)
業種
エンターテイメント
スタック
TypeScript
Node.js
PostgreSQL
Microsoft Azure
Dashcombだけではなく、Dashcombの技術をベースにしたSaaSシステム「SynCrew」を運営中のクリティカルヒット社。代表の武田さんは弊社代表のTonnyと元同僚で、当時武田さんは事業開発、TonnyはWeb開発を担当していました。
今回は、事業開発視点でのDashcomb活用及び事業成長についてお話をうかがいました。
武田さんのお仕事について教えてください。
-武田さん
株式会社クリティカルヒットの代表取締役をしています。
元々、事業開発をするのが好きなので株式会社VOYAGE GROUP(現 株式会社CARTA HOLDINGS)に入り、たくさんの事業を作りました。Tonnyさんと出会ったのもVOYAGEです。次第に自分で事業を持ちたい、会社を持ちたいとなり、事業開発会社「クリティカルヒット」を創業しました。クリティカルヒットでは、新規事業や新規サービスの開発をしたり、企業にマーケティングの提案をしたり、プロモーションの実行を仕事にしています。
Dashcombを導入したサービスについて教えてください。
-武田さん
クリティカルヒットの事業の一つに、ゲームマーケティング事業があります。ゲームのキャンペーン管理ツール「SynCrew(シンクルー)」の開発にDashcombを導入しました。
ーーSynCrewは、X(旧Twitter)上でのコミュニケーションを活性化するノーコードキャンペーンツールです。ユーザーは特定のハッシュタグを使用してポスト(ツイート)し、そのハッシュタグを持つポスト(ツイート)に対するリアクションでポイントを獲得できます。これらのポイントはゲーム内アイテムと交換可能です。また、例文機能により初心者も気軽に参加できます。
Syncrewは、ユーザーのコミュニケーションを促進してコミュニティを作り上げるサービスです。企業の課題として、「コミュニティを作りたいです」「コミュニティを作りました」という話はよく聞きますが、コミュニティを作る上で何が大事なのかについてはなかなか議論されません。僕は「コミュニティとは、同じ話題でコミュニケーションをしている塊の総和」だと考えました。
例えば、Tonnyさんとローコードとノーコードの話題で話していると、そこに他のみんなが入ってきて一緒にローコードの話をする。この小さい円の中でコミュニケーションをしている人たちはコミュニティバブルで、このバブルの総和が結局コミュニティと呼ばれるのかなと考えたんです。SynCrewの「Sync」は同期、「Crew」は仲間です。仲間と同期する。会話したら会話を返す。これがSynCrewです。
-Tonny
SynCrewは2つのシステムが動いています。Dashcombで作ったクライアント管理画面と、Dashcombの技術をベースにしたキャンペーン管理のツールです。後者はDashcombのローコードのツールをがっつりカスタマイズして、ノーコードツールとして運用しているイメージです。
SynCrewで作ったキャンペーンページ
Dashcombを導入するまでの経緯を教えてください。
-武田さん
TonnyさんがFacebookでDashcombリリースの告知をしているのを見ました。僕もTonnyさんと同じで、管理画面の課題をずっと抱えていたんです。事業を運営しながら管理画面を使うと「もうめんどくせえ。なんでこの管理画面を使わなきゃいけないんだろう」みたいなときがあったので、まさにDashcombは僕の課題を解決するものでした。だから「お、いい!こんないいサービスを作っているんだ」と、使う前からファンになっちゃいました。
その後Tonnyさんと話して、Dashcombはローコードで管理画面が作れるだけではなく、なんでもできるんだと理解しました。僕の事業構想を聞いたTonnyさんが「武田さんがやりたいことは分かりました。Dashcombでできますよ」と言って、SynCrewが生まれました。
Dashcombを選んでいただいたのは、Tonnyとの関係があったからですね。他社さんのツールも検討されましたか?
-武田さん
はい、検討しました。というか、Dashcombに出会う前に他社さんで近いものをスクラッチで作っていました。ですが開発に時間がかかり、なかなかビジネスの加速ができない状態でした。TonnyさんたちがDashcombで1〜2週間で作ったものを、他社さんは年単位で作っていた。
しかも、出来上がった管理画面はPythonのDjangoの管理画面そのままで使いづらかったので、自社サービスを作るのは諦めていました。そんなときにTonnyさんの「Dashcombリリース」のお知らせを見たんです。
-武田さん
もう1つ、Tonnyさんと組んだ決め手は、ビジネスサイドがわかる開発者だからです。他の開発者と比較して、コミュニケーション量が全然少なくて済みます。
事業構想を話したときも、Tonnyさんは「全部分かってるから大丈夫だよ」と言うんです。僕たちは10年間の信頼関係があるのでTonnyさんが言っていることが正しいと分かりますが、初めてTonnyさんと接する方は不安だと思うんですよ。大丈夫って言ってるけれども本当に伝わってるかなって。
でも本当に大丈夫なんですよ。例えば、管理画面のUI/UXは、僕は何にも指示をしていませんが使いやすい。また、僕がこれからやりたいことを見越して、あらかじめダイナミック性を担保した開発をしてくれていました。
-武田さん
僕たちのビジネスのマーケティングの課題は、クライアントさんがキャンペーンツールを導入するまでのタイムラインが長いことです。キャンペーンを開始するには、会員登録機能が必要、ポイント機能が必要、サイトのデザインが必要となるので、通常3〜4週間かかります。
そこをDasshcombを使ってローコードでやることによって、キャンペーンをやりたいという話が来てから、大体5営業日ぐらいでできるようになりました。そこにはもうすごく感謝しています。本当に最高だと思いますよ。最速では1営業日でキャンペーンが開始できました。
裏話すると、クライアントさんが怪しむんですよ。「3営業日、5営業日でって、本当に大丈夫ですか」と。急に縮みすぎだもん(笑)。なので、私は「何を言っているんですか、時代は2023年ですよ。ノーコードローコードで問題ないですよ」と答えています。
-武田さん
クリティカルヒットのメンバーが打ち合わせを終えて、SynCrewの発注を1件いただきました(笑)。ここのクライアントさんは、「以前からやりたかったけれど、準備期間が長くてできなかった。ゲームとのコラボの関係でキャンペーンページのバナー監修を通過するのを考えると1ヶ月前になんて申し込めない」とおっしゃっていたので「うちだと5営業日でいけますよ」と伝えたら刺さったようです。
やっぱりこれ、今の話ですよ。通常、開発に3~4週間ほどかかるところをスピード対応できる。このために、Dashcombのエンジンを使ってノーコードでできることが重要なんですね。
受注した大沢さん
他にもクライアントさんの課題として、「ゲームタイトルのフォロワーは20万フォロワーいるけど発信するユーザーがいない」「御長寿タイトルでみんな情報は気にしているけれど、自分から発信する人が少ない」という、まさにコミュニティ的な部分の課題があり、SynCrewがハマったようです。
しかし、SynCrewがあってDashcombの管理画面があって終わりではないんですよね。それを販売してくれるセールスの方がいて、クライアントさんに価値を届けて初めて成立する。クライアントさんの経営視点で考えたら、3〜4週間かかるものがぎゅっと凝縮できるじゃないですか。販管費の心配も少なくなる。事業効率化という意味でもすごいなと思います。
管理画面の使い勝手を教えてください。
-武田さん
ユーザービリティがあり、迷わずに設定できます。管理画面で使う用語に慣れることは必要ですが、そこに慣れるとすぐに自分の裁量でアップロードできて、データベースに格納でき、管理ができるのはすごく楽だなと思っています。
また、うちのクライアントさんは「今、確認したい。すぐ確認したい」というニーズがすごく多いんですよね。今までのサービスの運営チームでは、対応を依頼すると「今忙しいので、5時間後になります」と言われる。「5時間後だと先方の打ち合わせが始まってしまうのでなんとかなりませんか」みたいな、辛い社内コミュニケーションが発生します。
それがDashcombを使うことで、自分たちのような非エンジニアの裁量でできるようになり、コミュニケーションのストレスもなくなるし、迅速なアウトプットができるということでクライアントさんからの信頼も勝ち得ることができる。すごくありがたい部分ですね。
逆に管理画面で使いづらいところや、こうなるともっといいなという点はありますか。
-武田さん
管理画面のこれが欲しい、あれが欲しいというニーズはたくさんあったのですが、すぐに作ってくれました。なので特にないですね。
しいて言えばSynCrewに機能が増えてきたので、コンテンツのグループ化をしていくという課題があります。
-Tonny
管理項目が増えた分、人間が認知する必要のある項目が多くなるんですね。そこでカテゴライゼーションが必要になってくる。
-武田さん
Dashcombの開発力が弱かったら、その課題まで到達するのに時間がかかります。でも(Dashcombの開発力が)早すぎるので、こっちの考えが追いつかない状態です。システムは「いつでもできるよ」状態なのですが、こちらが「うん、ちょっと待ってね。順番どうしよう」みたいな。とはいえ、この課題はいいことだと思います。開発力がないと生まれない問題ですよね。
-Tonny
また、キャンペーン管理ページは徐々にローコードからノーコード化しています。元々各ページの中にコードが満遍なく書かれていたものを抽象化して、その他のキャンペーンにも汎用できるようにしています。
案件決定から開始までの期間が短いので、クリティカルヒットのチームプロデューサーや制作の方がすぐに社内で操作できるとオペレーション効率が上がる。それをサポートするために、抽象化してノーコード化した部分が増えている感じです。
-武田さん
クライアントさんからすると、SynCrewはなんでもできると思われているので、あれもやりたい、これもやりたいというニーズが出て、現場のキャンペーンページがどんどんカスタマイゼーションされちゃうんですよね。
それと同じようなキャンペーンページが必要になれば、汎用化して抽象化してという、この反復かなと思っています。これが多分、プロダクトが成長するということなのかなと思います。
ローコードよりノーコードの方がいいなと思われたことはありますか。
-武田さん
最初はノーコードだとずっと勘違いしていたんですよ。「ノーコードで全部できるんだ。すごいじゃん」と言っていたら、Tonnyさんから「いや、違うよ。ローコードだよ」と言われて。こちらとしては「いやいや、ノーコードで作ってくれ。なんだこれ。話が違うじゃないか」となり話し合いになりました。
でもTonnyさんとのディスカッションを経て、自分が思っていることを実現するにはローコードでもあるべきだと思ったんですよ。ローコードの方が表現が汎用的なんですよね。ローコードで作ったものをノーコード化していけばいい。ノーコードが100%いいわけではなく、両立することが重要なのかなと思いましたね。
-Tonny
ノーコードは決まった業務をこなすのに適しているけど、ローコードはダイナミック性を持っているという話をしましたね。
-武田さん
そうですね。僕はその話の後、JavaスクリプトとSQLの本を買いました。書けないかもしれないけれど、理解をするというか、エンジニアと同じレベルで話ができることが重要かなと思いました。
これからローコードサービスを試したいと考えている方にメッセージをお願いします。
-武田さん
まずはノーコードとローコードを理解したほうが良いかなと思います。そうでないとその本当のすごさを引き出せないですよね。それに、そもそもローコードサービスをやってみようと思わないはずです。自分の場合は、探したサービスがたまたまノーコードサービス、ローコードサービスでした。ノーコードサービスを探すことはあったとしても、最初からローコードサービスを探すことはおそらく多くないですよね。
-Tonny
ローコード、ノーコードはあくまでソリューションです。だから、具体的な課題に対して僕たちはローコード、ノーコードのソリューションを提供して、そこがフィットするかどうかかなと思います。
-武田さん
おっしゃる通りですね。ローコードサービスを使うと、その課題を解決するバリエーションが増えますよね。ローコードは「WHAT」なので、ローコードを試すという意味でまずは「WHY」から入った方がいいですよね。
-Tonny
ローコードのソリューション、特に、Dashcombの強みであるローコードの基盤の部分をソリューションとして提供すると、多様な可能性を保ちながら実験が早くできる。ビジネスのサイクルに対しては、試行錯誤のサイクルが早くなり、仮説の検証スピードが上がります。それが、Dashcombの価値かなと思っています。
-武田さん
人員削減ができるのも価値のひとつですよね。
事業の課題を、まずDashcombさんに相談するのはいかがでしょうか。パワフルなローコードサービスを活用することで事業が成長すると思います!
僕たちは本当にDashcombファンなんですよ。他の会社の方にも「Dashcombめっちゃいいよ」と伝えています。こういう風に口コミで広がっていくのかなと思いますね。
「お金はあるけど、すごく手間がかかるんだよね」「だったらDashcombのローコードを使えばいいですよ」ですとか、「新規で立ち上げようと思っている」という話だったら、DashcombのネオSIプラン(※)をやってもいいと思いますし。
Dashcombは、いろいろなサイズの課題を解決できるパーフェクトなチームなので、その辺りはファンとしてさまざまな企業に広げていきたいですね。
今後のSynCrewの事業展開を教えてください。
-武田さん
2種類あります。1つは対応しているSNSを広げること。現在はXだけ対応していますが、DiscordやTwitchに対応して、僕たちのサービスの恩恵を得られる領域をどんどん広げていくという横の話です。もう1つは、ユーザーさんに対していろいろな体験を提供するという縦の話、深さの話です。例えば、クイズ機能、診断機能、レイド機能などですね。縦軸と横軸、広さ深さ、点から面など、この2軸の観点でやっていくのがいいかなと思っています。
全員のコミュニケーションが取りやすくなることで、全体をコミュニティ化していけると信じてやっていきたいですね。
貴重なお話をありがとうございました!
引き続き、お役立ていただけるよう改善を進めてまいります。
今回導入頂いたサービス
真のコミュニティ形成を促進するノーコードキャンペーンツール「SynCrew」 https://www.syncrew.biz/
X(旧Twitter)ユーザーのコミュニケーションを強化する新たなノーコードキャンペーンツールです。キャンペーン参加ユーザーがハッシュタグをつけてポスト(ツイート)し、そのハッシュタグのポストにRT・リプライすることで、コミュニケーションを促進します。ユーザーはポストしたり、該当のポストにリプライすることでポイントを獲得できます。そして、貯めたポイントはゲーム内アイテムなどと交換できます。加えて、例文機能を使って初めてのコミュニケーションをサポートします。これにより、初めて参加するユーザーでも気軽にポストやリプライを実施できます。
ツイートする
シェアする